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真っ暗なトンネルを出て見上げる緑のまぶしいこと!
レンガ造りのトンネル、錆びついた鉄柵、朽ちかけた標識、無造作に積み上げられた枕木・・・
綺麗にハイキングコースとして整備されていないため、ところどころに鉄道として現役だった頃の名残が見られ、それがある種の味わいを醸し出している。
そして、ついに一寸先も見えない、いや、歩いている自分自身すら見えないほどの真っ暗なトンネルに遭遇!
たった一つの懐中電灯を巡って、数メートル先でまたしても熾烈な戦いが・・・
「懐中電灯、僕が持って来たんやから僕のやで!!」
「いいやんか。オレにも貸せ!」
ギャーッ!(絶叫!多分アニキに取り上げられた)
トンネルが微妙にカーブしているためか全く光が差し込まない。
とにかく暗い、暗いよ。真っ暗だ。何も見えない。怖え~よ~(>_<)
しかも、トンネルの中は天然のクーラーだ。
かなりひんやりして、軽く鳥肌が立つほど。
さらに、砂利道のため足元も悪く、躓きそうになりながら恐る恐る進む。
足を出すのが怖え~よ~(>_<)
前方では相変わらず、熾烈な懐中電灯の奪い合いが行われている模様。(見えないけど、時折悲鳴が聞こえる(-.-; 恐ろしや・・・)
あ、そうだ!いいこと思いついた。
カメラを持っていた私はフラッシュを焚きながら進む。
一瞬のフラッシュの明かりで前方確認、ちょろちょろ進む。
(だってほんとに何も見えないんだもん。)
ここでは 一人一個は要ります、懐中電灯。
これから行かれるみなさま、絶対にお忘れなく。
そして、トンネルを抜けると、このハイキングのハイライト、鉄橋だ~!!

「鉄橋だ!鉄橋だ~!」
子供たちは走り出す。
まさにスタンドバイミーだよ、この光景。
「ちょっと待て。ここで引き返すぞ~」とダンナ。
「え~っ、なんで!?」と子供たち。
「武田尾に車止めてるから、最後まで行ったら、帰って来れなくなるだろ。さっきすれ違った若いお兄ちゃんにここまでどれくらいかかったか聞いたら、一時間半って言ってたから、ここでちょうど半分くらいだし。」
いや、アンタが引き返そうとしているのはそんな理由じゃないだろ・・・(-_-;
「え~っ、イヤやんなぁ。まだ戻りたくないよな~行こ行こ。」
勝手に進む子供たち。
何で鉄橋、目の前にして戻らなアカンねん。
ほんじゃ、悪いけど私も先に行きます。
「えっ・・・」顔を引きつらせるダンナ。
「行くなよ。戻るぞ。」
無視して渡ってしまった。
「お父さん、はよ、おいで~。鉄橋渡って来れたら、引き返したるわ~」と子供たち。
鬼だよ。
「・・・・・」
ダンナ、ついに意を決して、渡って来る。
震災後、PTSDになってしまった(と本人が言う)ダンナは、重度の高所恐怖症なのであった。
余談であるが、高台のマンションで震災に合い、それは恐ろしい経験をしたそうだ。
かなり腰が引けてる(^^ヾ
鉄橋も渡りきり、次のトンネルを少し覗いて、約束どおり引き返すことにした。
(注:駐車場の管理人のおじさんによると、武田尾寄りの廃線跡はある程度整備がされているが、生瀬に近づくにつれて徐々に道も悪くなるそうだ。相当距離の長い暗黒のトンネルがあり、本当に懐中電灯が一人一個必携。行かれる方は万全の態勢で臨まれることをオススメする。)

少し残念に思いながらも、もと来た道引き返す。
次男に手を引かれて。
背中が疲れている。
武田尾に戻り、駅近くの茶屋で一休み。
かき氷でトンネル作りにチャレンジ。
見ているだけで寒いっ(>_<)
化石発掘もコウモリとの出合いも叶わなかったが、子供たちは満足した様子。
紅葉には早すぎたが、秋晴れの空の下、楽しい廃線跡ハイキングとなった。
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廃線跡をたどる小さな冒険旅行。
トンネルの向こうに広がる景色を想像すると、何だかわくわくしませんか!?
◆武田尾廃線跡ハイキングについて◆
紅葉シーズンはかなりの混雑が予想されます。
できるだけJRの利用をお勧めします。
履きなれた歩きやすい靴、懐中電灯は一人一個ご用意を。
武田尾廃線跡ハイキングの詳しい情報はコチラ
◆武庫川渓谷について◆
廃線跡ハイキングコース一帯を含む武庫川渓谷にはダム建設の計画があると聞きました。現在、計画は一時ストップ、当面の30年間はダム建設はしないと決定したようですが、完全に計画が白紙撤回されたわけではありません。ダムができるととこの渓谷はダムの底に沈んでしまいます。ハイキングコースとともにレッドデータブックに記載されている希少種が数多く生息する渓谷が消滅してしまう可能性があります。貴重な自然と環境が人の手により破壊されてしまうことがあるなら、それはとても残念なことに他なりません。
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